3泊4日の旅の最終日は尾道散策。
ホテルでは朝食はつけなかったので、備え付けのお茶(あ、ドリップコーヒーはコインロッカーの中だ)に玄米ブランで朝食を取り、早々に出発。 既に高台にいる為、千光寺公園はすぐ側だ。市立美術館も展望台の喫茶もまだ閉まっているというのに、瀬戸内海には忙しく船が往来している。 あーコーヒーが飲みたい。
文学の小道では放浪記の碑。富山湾(日本海)を見慣れていると、瀬戸内海はどうも海と言うより川にしか見えない。というわけで、林芙美子の海が見えたというのには共感できない。誰もいない千光寺を一回りして、下界へと向かう。階段と坂の脇には家が連なりとても情緒的。映画やドラマの舞台になったと言うのが分かる、魅力が溢れている。それでも、小さな買い物袋を下げたお婆ちゃんらを見かけると、年老いた身体にはハードな生活なのではないだろうか。
放浪記の記念碑と共に | 千光寺 |
商店街の尾道浪漫珈琲で朝食の仕切り直し。
階段を見ると登りたくてしょうがない私にとって、階段が多い尾道はすぐに気に入った。お寺巡りのコースがあり、階段を無性に登りたかったのだが、待ったがかかって、ほどほどに。
後はのんびり散策して、お土産でも買って、ということで商店街の八百屋で尾道産の桃を買った。籠にフルーツが盛られて販売されている八百屋と言うのは、地元魚津では見られなくなったのでとても新鮮。こうやって、今日も生きている商店街と言うのは素敵だ。
銭湯を改装したブティック&カフェ | 商店街の八百屋さん |
今夜はおのみち住吉花火祭りがあるので、昼近くなると人手が多くなってきた。県外からも見に来る人が多く、毎年30万人くらい集まるとか。昨日から海岸沿いにビニールが敷かれていたのは、場所取りらしい。
ランチには尾道ラーメンをと思ったが、調べて来たラーメン屋はどこも行列。週末と言うこともあるし、なんと言っても花火の日だし。というわけで、お土産屋さんで尾道ラーメンを買ってしまった。
海岸沿いにある小さな和食の店、隠蓮菩(かくれんぼ)に入った。カウンター席のみで板さんが一人で切り盛りしている。注文した焼き魚定食はタイの一夜干し。私達だけの貸し切りだったが、後から入って来た観光客らしい男性は海鮮丼の定食を食べて、早々に出て行った。エンリックが手洗いに立った時、無口と思った板さんが切り出して来た。英国で15年働いていて、小さな町が良いと、尾道に数年前に開業したとのこと。今日の花火のこと、私達の旅のこと、ヨーロッパのことなどを少し話して、レストランを後にした。
行列の尾道ラーメン |
あっという間に、尾道さよなら、広島さよなら〜。花火大会を見に訪れる人々に逆行して、私達は尾道を後にした。
ちなみに、福山では行きの車窓からから気になっていたカテドラルをファインダーに納めることが。後で調べたらセント・ヴァレンタイン福山という結婚式場らしい、な〜んだ。
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