ヴィス峡谷 gorges de la Visを坦々と歩くこと約1時間半。 ヴィス川に削られた地層、界隈の草花を眺めながら、ゆったり散歩です。
ヴィス川を見下ろすと、目眩がしそうな高さを増していますが、ここもまた絶景です。
誰にもすれ違わず、人っ子一人いません。昨日のパーティーはどうしたのだろう?終了したのかな?
中盤からは水路が現れます。
道の幅も車が通れる広さに広がります。
水路はアーチ型の石造りで、鍾乳石も見られます。
ヴィス峡谷の終盤はハードな上り坂。石がゴロゴロしたトレイルに、下は崖という、一日の終わりには応える道です。
肩は痛いし、登りで暑くなって、上着を脱ぐと言う口実で、崖で一休み。犬には高所恐怖症はないようで、足場の悪い風の吹き付ける崖っぷちで、プチ・昼寝をするたくあん犬。2日目にして、本犬も疲れが出て来ているようです。
高さを増しながら、広がるパノラマに癒されながら、延々続く上り坂を頑張ります。
頂上まで行くと、一休みと言いたいところですが、冷たい風に汗が冷えるので、写真だけ撮ってトロトロと歩き続けることに。
サン=モリス=ナヴァセルには飲料水と飲用には適さない水の水道が中心部にあります。民宿はあっても、商店という物は中心部には見られず、給水して先を急ぐことにします。
村を抜けて県道D25に出ると、ジャム屋さんがありました。お土産に地産のイチゴのジャムとグレープフルーツにチョコレートが入ったジャムを購入。小さい瓶で2つで10ユーロ弱と安い物ではなかったですが、味見が楽しみです。
少し先にスナックのスタンド。炭火焼のソーセージや鴨肉、フライドポテトなどと掲げてあったので、何か暖かい物を、と引き寄せられますが、食べ物は19時にならないと火を入れないそうです。というわけで、またハイネッケンの缶ビールを雲の流れで日向になったり、日陰になったりするテラスで戴きます。雲を見ながら、次は3分は日向になりそう、なんて日が当たるのが待ち通し涼しさなのです。
なんだかんだ言って、食料調達などが難しい村々で、毎晩、冷えたビールにありついております。今回は村だから、アルコールはなしの覚悟だったのに…。
ちなみに缶ビール2.50ユーロ。テイクアウトは2ユーロにしてくれたので、3本購入。
スナックのおじさんに、野営地があるらしいじゃないですか、と聞いたら、少し先を右に曲がって、池を超えたらあるよ、と教えてくれました。聞いて良かったです。看板は勿論ないし、道路から奥に入るので、見過ごすところでした。
野営地というのはどういうものなのだろう、と思ったら、水しか出ませんが、洗面所、シャワー、水洗トイレが完備と言う素晴らしさです。さらにピクニックテーブルがあり、たき火の設備も。エンリックは昨年のたき火の屈辱があるので、ささっとテントを設営して、たき火に夢中です。暖を取れるほど暖かいたき火ではありませんでしたが、火があるというのは盛り上がります。燃料が少なくなっていたので、たき火でお湯を沸かすことも考えましたが、それほど盛り上がりませんでした。それでも、次回はアルミホイルなど持参したら、楽しいかも、と思います。
たくあん犬はたき火は好きじゃないようです。ま、暖かくもないですしね。ベンチにフリースを敷いたら、もう爆睡状態です。
今夜はマルタイラーメンにわかめを入れて一食。中々いけるじゃないですか。お湯を換えないところが、野営向きですね。玄米の糒は乾燥し過ぎで食べられる物ではなかったので、さよならしました。というわけで、米はないので、レンズ豆のレトルトを食べました。
今夜も暗くなる前に寝袋in。たくあん犬にはスリングの上にフリースを敷いてあげたので、昨夜より快適そう。日が暮れると、また風が出て来て、テントはパタパタ。そして、ポツポツと雨も降り出します。
早く寝るので、夜中にトイレに行きたくなって目が覚めるのですが、寝袋から出たくないのと、雨が上がるのを待つ夜です。
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