アルファ化米と糒 Riz précuit

アルファ化米と糒
野営の食事メニューを考える。 昨年の日本での野営は、食料調達には問題がなかったし、基本的にフル装備で日中歩くと言う前提でなかった為、インスタント食品とコンビニ弁当がメインだった。

日本のインスタントカップのたらこスパゲッティーはチーズまで付いていて、すごかったというエンリックだが、基本的にインスタント食品は食さない人間。というわけで、日本では特別な訳だが、野営をするならフランスでも例外でしょう。

韓国食品店でオットギ・カレーと言う所謂、ボンカレーを1.30ユーロで見つけたので、一つ買ってみた。んじゃ、お米はどうする?日本ではレトルトの包装米飯を食べた。フランスでもレンジ用包装米飯が出ているが、フランス人の好みは長い粘りのないインド米がメイン。で、寿司ブームといっても、丸いジャポニカ米は少数派なのだ。

包装米飯もいいが、一食分で重さがあるので、一週間の野営を考えると米を持って行った方が、軽くてコンパクト。しかし、野営で米を炊くと言うのは、燃料消費も考えなきゃ行けないので、アルファ米ってのが、軽くて便利。

というわけで、アルファ米の作り方というのをネットで検索。炊飯した米を電子レンジや天日干しで乾燥させると言う。しかし、これではアルファ米ではなく、日本に古くから伝わる糒(ほしい)だとか。

有機の炊飯済みの玄米

フランスでも炊飯済み米Riz précuitというのがある。これは、包装米飯ではなく、一般的なのは玄米のもの。長時間かかる炊飯時間を短縮する為に、一度加熱して乾燥したものです。玄米のは、炊飯済みと言えど、さらに15分の加熱が必要。これじゃ、燃料消費にならない。

ほかに、同じ炊飯済み米で、ポワレ用と言うのもある。これは、フライパンで熱し、水を少し入れて、蓋をして5分、というもの。

オ・ヴュー・カンパーではヴォヤジャーVOYAGERという旅行用のフリーズドライのメーカーから、アルファ化米らしきものが出ている。沸騰したお湯を注いで、2分とか。ただ、紙袋にシールが貼られた簡易包装で、中身が見られる訳でも写真がある訳でもない。そして米の種類も書いていないので、購買意欲がそそられない。ちなみに500gで4.70ユーロ。おそらく、アルファ米ではなく、糒だろう、とみた。
ヴォヤジャーVOYAGERのアルファ米!?

いずれにしろ、フランスで入手できるのは糒のようなので、とりあえず糒を作ってみることにした。ネットでは電子レンジを使う例を読んだが、家にはそんなハイカラなものはないので、普段食べている有機の五分搗き米を炊いた後に、オーブンの100度で15分くらい乾燥。オーブンから出して、布巾をかけて一晩放置。翌朝、もう一度同じ作業を繰り返してみたら、カラカラに乾燥した。フランスはどちらかと言うと乾燥しているので、天気がよければ、そのまま放置でもこの状態になるのかも。
炊飯器のふたを開けたまま、保温すれば、糒になる、というのもネットで読んだ。また、フランスでも同様、玄米の糒を作る話を掲示板で読んだ。

糒の作り方
自作の糒


さて、再生!沸騰したお湯を少し入れて、15分置いた。食べ比べと言うことで、同時に乾燥させていないご飯を温めたものと一緒に食べてみる。自家製の糒はお湯が足りなかったようで、所々硬い…。でも、お湯をたっぷり入れて水を切るとか、韓国式でインスタントラーメンにぶち込んだりするのなら、結構行けそう。少し水を入れて加熱して温めても良いし。

糒の作り方
自作の糒を戻してみた。


結論として、日本的な米飯を忘れた海外在住日本人なら、そしてカレーなどと食べるなら、全然OKな感じです。
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