2011年初歩き Vallée de la Mérantaise

メランテーズの谷

雪と寒波の年末を超え、1月に入ってから例年並みの冬の気候になったパリだが、雨が多く、中々ランドネに行けなくて、足がむずむず。 久々に歩くので、簡単な短距離なコースを、と考えたあげく、シュヴルーズの谷自然公園の端に位置するジフ=シュリヴェットGif-sur-Yvetteへ。メランテーズの谷を北上し、藤田嗣治が晩年を過ごしたヴェリエ=ル=バクルを訪ねると言うGRPコースだ。

メランテーズの谷の水門 メランテーズの谷の猫の家

ジフ=シュリヴェットはシュヴルーズを流れるイヴェット川を囲む町で、RER B線の駅前には私達が目指すコースが書かれた地図が掲げられていた。イヴェット川沿いを歩き、市場で有機野菜を買い物し、メランテーズの谷へ。小川に沿って歩く道のりは、連日の雨で泥道だ。道には山小屋風や古い石造りの一軒家やが連なり、猫の家というのを発見。よく見ると、入口は勿論、木の上にも猫がいっぱい。

初歩きだと言うのに、方位磁石もスイス・ナイフも持ってこなかった上、ランチは現地で徴収、なんて気合いが抜けた計画。まんまと、コースを間違えて山を越え、どうにかヴェリエ=ル=バルクルに到着したのは、村が静まり返るお昼。村にはレストランが2件あるが、せっかく天気がいいんだから、ピクニックを、というが、パン屋は見つからず。今日の目玉の藤田の家は昼休みだし、お隣の教育ファームも午後からしか開いていません。オープンまで一時間はある。でも、オープンしても食べ物には預かれそうにないということで、涙を飲んで、村を去ることに。

ヴェリエ=ル=バクルの藤田嗣治の家ヴェリエ=ル=バクルの教育ファーム
ヴェリエ=ル=バクルの藤田嗣治の家教育ファーム

谷には馬が多く放牧されており、乗馬やポニーとよくすれ違う。台地に囲まれた自然を見渡すと、パリの郊外とは思えない風景だ。今日、新しい住宅街ができ、バスも通っているが、藤田の時代にはどうやって行き来していたのだろう。

メランテーズの谷の馬 メランテーズの谷

ジフ=シュリヴェットに戻ると言うのも手だが、当初から予定していた別ルートで森を歩き、サン=レミ=レ=シュヴルーズに戻ると言うルートを強行。したはずだったが、また道を間違え、森を抜けたら、新興住宅街に出る。車道のあぜ道を歩いていると、全身黒のスキニーにゼッケン、ストロー付きのドリンクミニ・リュックというトレイル・ランナー集団に何度かすれ違う。スタイルだけランナーで、皆トボトボと道に迷って歩いているので、新入社員のチームワークを高めるオリエンテーリングだったのかも。それにしても、スタイルだけ気合いが入ってるじゃないか、と吹き出してしまう。

サン=レミ=レ=シュヴルーズに到着し、目的が達成できなかった悔しさまぎれで、クベルタン農場迄行って、ヨーグルトを買うことに。いつもより時間が早かったからか、鶏肉やバター、野菜も結構あった。牛乳、チーズ、卵と買い物をして、駅に戻り、駅前のカフェでクロック・マダムとビールで遅いランチをして、初歩きを終了。
いろいろ遠回りをしたので、短距離コースが最終的には20km近くとなったが、目的が達成できなかったので、近々リベンジですね。というわけで、詳しいコースもリベンジの時に。



ジフ=シュリヴェット Gif-sur-Yvette

RER B線
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