ラ・ロッシュ=ギヨンはル・アーブルからパリを抜け、ディジョンに続くGR2のトレイルに入っている。その中で、ラ・ロッシュ=ギヨンをメインに、Bonnières-sur-SeineからMantes-la-Jolieまでをチョイス。ボニエール・シュル・セーヌにはパリからは2時間に1本程度の割合でサン・ラザール駅から電車が出ている(マント・ラ・ジョリで乗り換え)。行程は30kmくらいありそうなので、どれくらい高低差があるか、結構ハードな旅になりそう。
と、ドキドキしながら電車にのったが、なんと降車駅を間違えて一つ手前のRosny-sur-Seineで下りしまった。次の電車は2時間待ちと言うことで、とぼとぼと正しい駅に向かう。7kmの追加だ…。
正しい出発点、ボニエール駅迄歩き、心新たにいざ出発。中州のあるセーヌ川を渡り、丘を登り詰めるとそこには麦畑が広がる。左手は実った小麦入りの麦、右手は青々とした小さな穂が付き始めた麦。そこに赤い芥子がちらほらと花を咲かせ、青い空。まるで印象派の風景画を想起させる。それもそのはず、ジベルニーにも近いというこの地では、モネを始めとする印象派の画家らが風景画を描いたのだ。
起伏に富んだ農地には牛が放牧され、桜の木々には真っ赤なさくらんぼうが実っていて、ちょいと盗み食い。摘みたてのさくらんぼうの美味しいこと、スーパーで購入した桜ん坊には感じられないこの味覚は、外で食べるからなのだろうか。
日向ぼっこの木登りトカゲ |
ラ・ロッシュ=ギヨンまではセーヌ川に沿って丘の上を歩くが、この丘は石灰岩の丘。緑に覆われた丘の隙間から、白亜の石灰岩がちらほら見られる。ラ・ロッシュ=ギヨンの城が見えて来た地点で、木陰でランチタイムとなる。
ラ・ロッシュ=ギヨンの村に続く道は石灰岩の壁に囲まれ、建物は岩穴に組み込まれているといった、驚きの光景。パリ近郊、まだまだいろんな未知の世界がある。
こうして、どうにか目的のラ・ロッシュ=ギヨンに到着だ。岩に一部が組み込まれた城、そして幾何学模様のその庭園。広場には立派な水飲み場、木組みの家、教会と見所があるが、まずはマント・ラ・ジョリ行きのバスをチェック。時間は既に15時を廻っており、出発点で失敗した為、マント・ラ・ジョリまで歩いて行くのは困難ではないかと言う判断。ところが、土曜日の午後にはバスはなく、気持ちは村をゆっくり散策して、ビールを飲みたいとこだが、次の村でバスにありつけないかと、駆け足で村を去ることに。
そこからは、またまた起伏に富んだ、細い道。丘の上と言うこともあり、一部は崖のようにもなっていて、足下に注意しながら、スピードを上げて前進。エンリックが機関車状態だったので、木々の隙間から見えるセーヌ川の輝きなど、シャッターを切る間もなく、次回はゆっくり来たいな〜と重い真柄、ハイスピードで歩いた。
到着したヴェトゥイユ Vétheuilも印象はゆかりの地。モネが住んでいた家もあると言うことだが、村の散策は置いておき、まずはバスをチェック。そして、もちろん、バスはとっくに終わっていると言われ、村役場の前の唯一のカフェでビールを飲みながらタクシーを待つことに。ちなみに、タクシーでここからマント・ラ・ジョリまでは25ユーロ。村には、ATMはないので、現金の用意をあしからず。
とにかくハードなランドネだったけど、無事に帰宅することができました。トレイルは把握できたので、次回は、念入りに計画して再挑戦したいコースである。
GR2 De Mantes-la-Jolie (Yvelines) au Havre (Seine-Maritime)
http://www.gr-infos.com/gr2c.htm今回の出発点 : Bonnières-sur-Seine
今回の到着点 : Mantes-la-Jolie
ラ・ロッシュ=ギヨン La Roche-Guyon
http://www.larocheguyon.fr/フランスの最も美しい村 Les Plus Beaux Villages de France
http://www.les-plus-beaux-villages-de-france.org/より大きな地図で フランスdeランドネ を表示
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