

JRが乗り放題の外国人向けのJRパスなるものを初めて利用し、広島に3泊4日の二人旅。指定席料金も込みで7日間28300円。というわけで、成田空港開始で成田エクスプレスに初乗り。ほくほく線には利用できないため、長岡経由で魚津に。成田-魚津、そして魚津-広島の往復で、十分元が取れた。
実家で2日間の準備と休養をして、さて、広島行き。7:08に魚津始発のサンダーバード10号で新大阪へ。そこから新幹線さくらだ。車内では林芙美子の『風琴と魚の町』を読む。尾道にも行くので『放浪記』を読まねばとパリのBOOK OFFに行ったが、これしかなかったのだ。ちなみに、エンリックが『海が見えた。海が見える…』と説いたのは、瀬戸内海ではなく、琵琶湖であった。
凍え死にそうな山陽本線普通電車で宮島口に降り立ち、これで節電だったら、節電前は瞬間冷凍だったのだろうかと、首を傾げ、外気の気温差に呼吸が止まる思い。JR宮島口駅からフェリーターミナルまで200mくらいしかないが、地下道を通らねば渡れない国道2号線。そして、事前チェックをしていた穴子飯の『うえの』で1470円の弁当を一つ。向かえのセブン-イレブンでエンリックは唐揚げの入った巻き寿司、私は辛子明太子のおにぎり、そしてビールを買って、フェリー乗り場へ。
一服しながら眺める対岸。あれが厳島?小さいなー鳥居。いや、絵はがきのイメージだと、海のど真ん中に巨大な鳥居があったような…。

宿泊先の宮島包ヶ浦自然公園キャンプ場へは桟橋から徒歩40分とのこと。海岸沿いを北上し、緩やかな坂を上る。道路沿いの側溝では色鮮やかなカニが横歩き。緑には親子で佇む鹿。トンネルをくぐると包ヶ浦だ。大した距離ではないが、蒸し暑い日本の夏に荷物を担いで歩くのは、それなりにハードだ。
海水浴場では親子連れが数名。管理棟で受付をし、1名300円の2泊分で1200円を支払う。ここには浴場があり、ビールやアイスなどを販売する売店もあるが17時に閉館するということなので、テントを這ってから買い物をしにくることにした。

設営が終わると、17時に近い。クーラーバッグを持って買い出しに戻る。キャンプ場は一番奥にあり、テニスコート、鹿が野球をする(?)グラウンド。その横に並ぶケビンには宿泊客がいるようだ。池を超えて、管理棟に到着。ビール数本とアイスを買っていると、西洋人のカップルが売店に入って来た。あ、フランス語!ルクセンブルグ在というフランス人男性とポーランド人女性。日本に3週間旅していて、明日には帰路とのこと。長期の旅に疲れたので、今日は海岸でのんびりして、バスに乗って広島市内に戻るところだった。

誰もいなくなった夕暮れの海岸にスポーツカーでやってきた若いカップル2組。たくさんのビニール袋を運び、ビニールシートを敷いたと思ったら、冷たい〜とキャーキャー言いながら海に入る。酒の肴に一連の儀式を眺め、薄暗くなってきたので、キャンプ場に戻ることにした。
夕飯はエンリックは食パン、コンビーフ、ミートソーススパゲッティー。私はしじみスープ、カレー。キャンプに行くと言ったら、火はどーやっておこするんだ、って言われたけど、喫煙者なのでライターは常備なんですけど…。とりあえず、バーベキューしたり、キャンプファイヤーをやらないので、キャンプではなく野営と呼ぶ、という兄。はい、そーです、野営です。

時差ぼけがあるのか、疲れか、皿洗いをして、ビールを飲んでると眠くなって来た。専用キャンプ場だったはずが、夕暮れにバーベキューをしに来たグループが一組。奥の方に陣取っていて、そんなにどんちゃん騒ぎでもなく、あまり気にならなかった。
宮島観光協会
http://www.miyajima.or.jp/包ヶ浦自然公園キャンプ場
住所 : 〒739-0588 広島県廿日市市宮島町包ヶ浦TEL : 0829-44-2903
キャンプ場利用料金 : 中学生以上300円、小学生150円
アクセス : 宮島桟橋から徒歩約40分。メイプルライナー300円。
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