ジャンゴを訪ねて De Fontainebleau-Avon à Bois-le-Roi PR31

ジャンゴ・ラインハルトが晩年を過ごした村、サモワ=シュール=セーヌ samois-sur-seine

マヌーシュ・スウィングのパイオニア、ジャンゴ・ラインハルトが晩年を過ごした村、サモワ=シュール=セーヌを訪ねて、前回のフォンテーヌブローとは逆回りのコースだ。日曜だったので、日曜にしか停車しない森の中の幻の駅も経由だ。行程は全体を通してセーヌ川沿いを歩くと言うもの。フォンテーヌブロー=アヴォン駅からサモワ=シュール=セーヌにかけては森の道だが、道路が近いせいか、ゴミが結構あったりと、あんまり感じが良くない。春の兆しを求めて来たのに、辺りは枯れ葉に覆われ、冬っぽいな〜。

サモワ=シュール=セーヌの入口は長い階段。森の駅で下車した場合は、森からこの階段に出ると言うことで、日曜に歩くなら、森の駅出発がおすすめかも。

ジャンゴの村はセーヌ川沿いに佇む小さな村で、橋を渡って中州を歩く。水辺には水鳥、白鳥が見られ、勿論、ジャンゴの銅像も。彼の過ごした家や墓もあるらしいが、トレイル上には見られず。可愛らしい家が建ち並ぶ坂道を上ると、洗濯場も。商店などは見られなかったが、先には村役場とあったので、そちらに繁華街があるのかも!?

村を出ると、畑の横を通り、セーヌ川沿いに出る。
ジョガーを横目に、ここのベンチでランチとする。今日はエンリックが作ったバゲットのツナサンド。今年の冬は寒かったせいか、生野菜が高かったので、料理人はキュウリとトマトを入れたかったらしいが、レタスとツナにマヨネーズとなった。

今回のトレイルは難度は『難』となっていたが、何を基準に『難』なのかがよくわからない。4時間半というのが長いと言うことなのだろうか？ここ迄の道のりではサモワ=シュール=セーヌ前後のアップダウン以外は、激しい坂も見られない。

セーヌ川沿いを歩き、橋を渡って向こう岸のマスリーへ。ここにも駅があるので、疲れた人はここでもギブアップできる。トレイルは線路を超えて、高台からセーヌを見下ろすルートとなる。線路脇にはプールを備えた家が並び、トレイル脇には広い庭を備えた家々。どちらに住みたいかというと、やはり上かな〜？住宅地の庭のあぜ道を歩くと言う感じで、住人は私達をどう見ているのか、と思うが、慣れっこなのかも。畦には水仙など、春の気配がやっと感じられる光景が。

高台から下り、またセーヌ川沿いを歩く。もう一度、橋を渡り、元の岸に戻る場所はダムになっている。え、さっき見た、船はどうやって来たの！？と思うと、ちゃんと水門が。魚の宝庫なのか、釣りを楽しむ人は勿論、鵜や白鳥も見られる。

行程で気になったのは、電気系統か何かの小屋にトロンプロイユが施されていると言うこと。何個か見かけたので、もしかしてこの地域の名物!?

あっという間にボワ=ル=ロワ。後は駅迄は直線コースで行けるところを、毎度のこと、迂回すると言うトレイル。タイムは標準の4時間半を余裕しゃくしゃくでクリアか、と思いきや、最後の最後で迷子に。駅前には前回下りた時にチェック済みのビールが飲めるバーもあると言うのに…。このままでは、また森に向かってしまうと、道路に出て、どうやら中心街らしき場所にたどり着くが、商店は堅く扉を閉ざし、道行く人もいない。こんな生活感のない住宅地の村には住みたくない、と思っていたら、村の地図を発見。村民は駅を使わないのか、駅への標識がないことに腹立たしく思うが、無事に駅へと辿り着き、バーで乾杯！

帰路の駅には同じランドネスタイルの人々で賑わっている。岩山が大変だった、とか耳にしたので、話に割り込んでみるが、どこ迄歩いたのかはよくわからずじまい。とにかく、曇り空ではあったが、春の陽気に誘われ、多くのランドヌールがフォンテーヌブローに集まるようだ。