ウルク運河が始まるラ・ヴィレット |
近所のサン・マルタン運河を遡り、市内を出るとウルク運河。ウルク運河は1802年から23年かけて建設された運河で、元来の目的はパリ市への水の供給。1962年からは商業船に利用され、90年代からは散歩道としての整備がされたと言う。ピカルディ地域圏のエーヌ県を水源とするが、ウルク運河となるのはピカルディ地域圏のオワーズ県。全長は96.6kmある。
勿論、うちから96.6km歩こうとは思わず、目標はスヴラン国立森林公園Parc Forestier National de Sevran。Google Mapで見たら、うちから19km。公園の入口にRER・B線のSevran - Livry駅もあるので、ここ迄歩いて、帰りは電車でもいいかと。
9時過ぎに家を出たら、天気は良いものの風があって、肌寒いので日向を歩く。サン・マルタン運河、ラ・ヴィレット、そしてウルク運河と朝だからか、すれ違うのはジョガーとサイクリスト、あとは犬の散歩をさせる人だけ。ジョガーは私達を追い抜き、多くはしばらくしたら戻ってくる。どこ迄は知ったのかは?
トレイルは赤と黄色のGRPでバリザージュが施されているが、歩くより自転車の方がおすすめかも。激しい高低差はないし、橋も自転車が通れるように整備されている。
パンタンではゴチック建築(!?)の市役所。そしてモダンな国立ダンスセンター。そして、運河を隔てる壁にはグラフェティが連なる。ちょいとパリ郊外ムードと言う感じ。
グラフェティで覆われた廃墟 | 自転車も渡れる橋 |
県立ベルジェール公園 |
先ほど迄、パルドン、パルドンとうるさかったジョガーもサイクリストもここ迄来ると少ない。時間の関係かもしれないけど。今日は地図を用意していないので、現在地が目的地に対して、半分は行ったのか、未だ全然なのか全く分からない…。
と思うと、簡単な略地図でウルク運河を紹介する看板。さっき見た看板から、今いるのは、オルネー=スー=ボワ、略地図で見るとその隣がスヴラン。え、もう次じゃんね。時間は13時を過ぎ、目的地の公園より、運河沿いでランチをしようということになる。結構、ピクニックテーブルも所々にあるのだ。ピクニックテーブルは木製に見せた合成プラスチックのようで、心ない人に因って、黒く溶け焦げたりしている。いや、野営を使用としてガスバーナーを倒した!?
今日のサンドイッチはまたしてツナサンドだけど、エンリック製。さらに、先週のアイディアでちょっとわさび入り。ほのかにわさびだったけど、マンネリ化から脱出という良い考えだった。
スヴラン国立森林公園 |
私の考えではここで、のんびり散策して、RERで帰宅だったんだけど、RERに乗りたくないな〜というエンリック。歩いて帰る自身ある?ま、平だから行けそうだし、最悪途中でメトロも有りだし、別に歩いても帰っても良いよ、というと大喜び。と言う訳で、森林公園は入口のみでUターン。ここからのトレイルもいろいろあって、公園の向こうにも森林が広がっているので、次回はここをスタートでも良いかも。
ふと歩きながら何本の橋超えたのかな、と思う。北陸自動車道の富山県と新潟県の県境にはたくさんトンネルがあって(23だっけ?)、何ヶ目って書いてあったのを思い出したのだ。で、エンリックが帰路は数えようと言い出したが、すぐに辞めてしまった。ま、地図で見れば分かるかな?
帰路は道のりが分かっているだけに、結構あっという間だったような気がする。風はあるが、午後に日差しは結構強い。 ラ・ヴィレットまで来ると、芝生は芋洗ってました。朝は誰もいなかったのに。 で、達成感で、今日は私がジュースでエンリックがビールで一服。距離的には38kmだから最高記録更新よね。ま、高低差がないからで、これで高低差があったら死んでるよね。
ちなみにこのGRPの終点はRER・B線のVilleparisis - Mitry-le-Neuf。後、2kmくらい歩けば、終点だったみたいです。 とりあえず、地図を持たずに、歩いて又は自転車で気軽に行けるランドネコースの発見です。
2 コメント
Write コメントウルク運河のランドネ、大変楽しく読ませていただきました。英語を教えている子のプリント"Cycle City"に"The longest path is 97km from the center of Paris to Sevran along the Oureq Canal"があり、参考になるものを検索していて、あなたのWebサイトに逢いました.美しい写真、説明と地図で本当に良く分かり、楽しめました。有り難うございました.
Replyお役に立てたとのこと、嬉しい限りです。また、楽しい記事や写真を紹介できるよう、頑張ります!
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