サン=レミ=レ=シュヴルーズ駅 |
RER・B線の終点であるサン=レミ=レ=シュヴルーズから隣村のシュヴルーズに行き、シュヴルーズの谷自然公園にあるメジャーなハイキングコース、ジャン・ラシーヌの道に決定。17世紀の悲劇作家であるジャン・ラシーヌが青年時代を過ごしたことに由来するトレイルだ。すでに行ったことがあるけど、今まで行ったパリ近郊のランドネで一番良かったし、トレイルも分かっているので、バカンスを締めくくるにはもってこいかというチョイスだ。
トモエちゃんも参加で、3人で10時に北駅を出発。パリを縦断するので、所要時間は一時間弱。前回は反対側のヴェリエールの駅から帰路という直線コースだったが、ヴェリエールはあまり見所がなかったので、今回はシュヴルーズに違うトレイルを使って周遊するコースを計画。ジェオポルタイユGéoportailという、フランス環境省がIGNとBRGM(地質鉱山研究局)の協力の下、運営している地図サイトで周辺を検索。ズームするとGRP®やPR®などのトレイルも表示されるのだ。というわけで、この地図を8枚photoshopで切り貼りして、自作のロードブックを作成。これで、帰路のPR®もばっちり。
サン=レミ=レ=シュヴルーズ駅から西へ、クベルタン通りを歩く。右手には牛や馬、ヤギ等が見られ、左手にクベルタンの農場がある。週末は夕方のみ開いているので、帰りに寄る予定。北西の高台に見えるマドレーヌ城を目指し、シュヴルーズの村へ。小さな可愛らしい村で、サン・マルタン教会Église Saint-Martinの前にはフランスでは珍しい清潔な公衆トイレがある。
マドレーヌ城 | サン・マルタン教会 |
パリ通りから北に登るジャン・ラシーヌの道が始まる。行程内では少ない登りの一つ。一気に登り上がると、シュヴルーズの村とその裏に広がる森が見渡せる。ちょうど、お昼時間でマドレーヌ城は閉館中。本来は城壁からパノラマが楽しめるはずだけど、残念ながら今回はパス。城内には自然公園の家があって、案内地図やパンフレットもあるので、ここにお昼前に到着できるように計画した方がベストだ。
そこからは親切なジャン・ラシーヌの道の道しるべにしたがって進む。森が庭という広大な邸宅街を抜け、乗馬センターの前を通り、森へと進行。そこで、リスに出会った。動きが速いので、シャッターチャンスが難しい。今回の食べごろフルーツはプルーン。だいぶ熟してました。
あと、ブラックベリーやブルーベリーもあったけど、まだ熟してなくて、す〜っぱい。
森に入ると雨の音。でも、木に覆われているので、雨には濡れず、森のすごさを実感。でも、その後は農地を抜けるので、その前に初の雨具装備。パリの近所で、引越し後の大始末と思える段ボールの中に見つけた紺色と黄色のポンチョ。一回使ったか全く使ったことがないかという代物で、一応、全体を綺麗に拭き、大事にヴェルコールにも持って行ったけど、まだ使ったことがなかった。というわけで、早速、広げ装備完了。雨っぷりなのに、エンリックは初ポンチョで大喜びではしゃぎまくりです。私は黄色いポンチョなので、ポケモンだとか。というわけで、雨も嬉しいランドネ。結構降ってたので、行程の写真が撮れなかったのが残念だけど、こういうのもたまにはいいかも。到着点の修道院をぐるっとまわり、ポール=ロワイヤル博物館へ。
前回入った入口が閉まっていたので、別ルートなのだろうと、またぐるっと回り入り口発見。ここは高台になっていて景色が良く、芝生があり、ピクニックにいいのです。そして、園内にはもちろん、トイレもあります。しかし、前回はたまたま第一日曜で無料開放だったと言うこと。今回は有料で、なーんだ、ということで、結局、目の前の畑の木陰でピクニック。ちょうど、雨も上がりすごい、いいタイミング。
ランチメニューは恒例のゆで卵の後、大根と人参のベトナム風なますにキュウリ、蒸し鶏、パクチーと言う完璧なベトナムサンドイッチ。そして、デザートに先日焼いたブラウニー。トモエちゃんも今回は、おにぎりではなくサンドイッチ。ここで、ヴェルコールのお土産のブルーベリーのソーシーソンも彼女にプレゼント。
ピクニックの後は帰路。自前のロードブックと方位磁石で、慎重にトレイル確認。これまで、毎回、迷ったので、今回は完璧に。雨上がりの道には生々しいナメクジが。雨もすっかり上がっていい感じ。野生の人参にはてんとう虫、草花も水を浴びて生き生き。
帰路のトレイルは釣り堀の横を通り、村を抜け、また森を登り。道中、トモエちゃんの体調が悪くなったので、ちょっと休憩をして、近道の農地を抜けてシューブルーズへ。貯水塔を超えると、また大きな下り。シューヴルーズの谷と言うだけあって、それなりに起伏に富んでいます。
シューヴルーズの村に到着。村役場の前のカフェのテラスで、冷たいビールと一服。トモエちゃんも元気になったので、広場の地図を見て、川沿いの散策コースを通って、農場へ。道中、ブラックベリーを摘んでる女性とすれ違う。彼女が摘みきったのか、余り熟したものはみられなかったので、私達は豊富に生える野生のレモンミントを少しお土産に。
クベルタンの農場には、ホルスタイン、ウサギ、ガチョウ、鶏がいる。
山小屋風のブティックでは、様々な種類の山羊や牛のチーズや近所の農家からの無農薬野菜も。ウサギのパテなどの加工肉もあったが、肉はなし。聞いてみると鶏肉は水曜にさばくので、すぐになくなり週末にはほとんどない、とか。サイズも指定して、予約ができるので、週末に来るなら電話をくれ、とのこと。肉は残念だったけど、ヨーグルトが38サンチームからと値段もお手頃だったので、牛乳、ヨーグルト、チーズを3種類とこの農園の産物を購入で、大満足。前回、エカンクールでは何もなかったので、今回は大収穫だ。
駅に着くと15分に一本のRERが出発するとこで、絶好のタイミング。もう、19時を過ぎていたので、いい感じに揺られ、睡魔が。シュヴルーズのランドネは本当におすすめコースで、また行きたいところ。歩きに自信ない人でも、夏期の日曜はバラードバスBaladobusが出ているので、帰路にバスを組み合わせれば、安心。ポイントはマドレーヌ城にお昼前に到着すること、そして到着点のグランジュは第一日曜が無料と言うことをお忘れなく!
シュヴルーズの谷地方自然公園 Parc naturel régional de la Haute Vallée de Chevreuse
出発点 : Saint-Rémy-lès-Chevreuse駅(パリからRER B線でSaint-Rémy-lès-Chevreuse行き終点)サイトからジャン・ラシーヌの道のパンフレットがダウンロードできます。
www.parc-naturel-chevreuse.fr
クベルタン農場 Ferme de Coubertin
78470 Saint Rémy lès ChevreuseTEL: 01 30 52 00 19
営業時間 : 9:00〜10:30、16:30〜19:00、冬期9:00〜10:30、16:30〜18:30、7、8月16:30〜19:00(夕方に乳搾りのデモンストレーションあり)
www.ferme-de-coubertin.fr
ポール=ロワイヤル・デ・ション国立 博物館Musée de Port-Royal des Champs
www.port-royal-des-champs.euジェオポルタイユ Géoportail
http://www.geoportail.fr/より大きな地図で フランスdeランドネ を表示
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