今回の旅はヴィラール=ド=ランで2泊、グルノーブルで一泊の3泊4日という短いバカンスなわけで、時間を惜しみ、初日も到着早々、散策に出かける。
カトリーヌさんに教えてもらったお散歩コースは愛の橋ことポン・ド・ラムールPont de l'Amour。 商店街を抜けると、早速、道しるべ。 今回のランドネ・バカンスのために私達はそれなりにトレーニングを積み、装備もトレッキングブーツに加え、パリ近郊で毎回道を間違えた為に、エンリックはケシュアの包方位磁石に投資、そして私はモノプリのバーゲンで1ユーロでコットンのサファリハツトをゲット。 なのに、二人ともせっかくの投資をパリに忘れてきてしまいました…。 というわけで、また道に迷って喧嘩をするはめになるのかと思ったら、ヴェルコール地方自然公園の道案内はとても親切。至る所に分かりやすい道しるべがあり、方向音痴の私達も道に迷うこともなく、仲良くランドネが楽しめました。
奥に見える山々は石灰岩のカルスト地形の為、山も岩肌がむき出し。個人的に、こういう山が好きだ。カランクもそうだけど、苛烈の入った荒々しい白い岩肌に乾いた濃い緑が美しい。ランドネには、落ちれば壊れる石灰岩は歩きにくいけど、これもまた醍醐味だ。あの山に登るのかどうか分からないけど、登るとなったら結構ハードそうですよ。楽しみ、楽しみ。
ヴェルコール地方のランドネは大人から子供まで楽しめ、今日のお散歩コースは家族連れがたくさん。ランドネの種類もマウンテンバイクは勿論、子供達はロバとのお散歩、冬はスノーシュー、犬雪車と年間を通して楽しめるとのこと。そんな、ロバを発見。顔にたくさん蠅がたかってうざそうでした。
この地域ではパトゥーpatouと呼ばれる家畜を保護するグレート・ピレニーズが見られるということでしたが、残念ながら家畜の群れには出会ったものの、パトゥーにはお目にかかれませんでした。代わりに、住宅から飛び出してきたラブラドール犬のガイドに会いました。彼(オスかメスかわかりません)は、どこからか現れ、私たちと道を共にしたと思ったら、違うグループを見つけ、その先導を勤め、その先ではまた異なったファミリーと戯れて歩き。観光客の誰かの犬なのかな、と最初は思ったけど、そうではないらしく、多くのカメラに像を残し、トレイルを先導するランドネ犬のようです。かなり道に詳しそうだし、きっとプロのガイドなのだと、確信。こういう幸せそうな犬もいると言うことです。
愛の橋ことポン・ド・ラムール Pont de l'Amour |
村の広場の遺産博物館 Maison du Patrimoineの前に名産市が立っており、早速、エンリックはお土産ショッピング。いろいろ味見をして、タンポポのジャムと栗の木のハチミツを購入。タンポポのジャムは煎じたタンポポのハーブティーにオレンジとレモンの果汁、砂糖を加えとろみをつけたもので、さっぱりしていて美味。
ちょうど、村ではヴェルコール・ジャズ・フェスティバルというのが開催されていた。恒例と言うには、昨夏始まったばかりのイベントだそうで、米国のジャズ音大生が期間中やってきて、地域の音楽家らとともに、夕方はカフェのテラスで生演奏、夜は有料コンサート、週末はワークショップ等のイベントが。というわけで、知らずにやってきた私達にとっては、嬉しい驚き。早速、テラスで冷たいビールを飲みながら、2グループの演奏に耳を傾けた。
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