キャバン・ド・カレット Cabane de Carrette

キャバン・ド・カレットCabane de Carrette
コロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsの山
ヴェルコール最後のランドネはキャバン・ド・カレットCabane de Carrette(標高1355m)。 昨日のピック・サン・ミッシェルGTVのトゥール・デュ・ヴェルコール、今日はトラヴェルセ・デ・オートゥ・プラトーのロングトレイルの一部だ。フランソワさんのチョイスとして、ヴェルコールの2面が分かるトレイルということで、石灰岩の鋭峰、そして今日の緑の台地と言うわけ。 実際、同じ地域とは思えないくらい、景色も異なる。今回は、夕方にグルノーブルに戻るバスに乗らなくては行けない為、帰路の時間が簡単に計れる往復コースだ。 出発は隣村のコロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsのゴルフ場。

まずはゴルフ場に挟まれた小道を歩くが、朝から結構、ゴルファーが頑張っていて、下手な人のゴルフボールに命中しないか、とちょっとビクビク。レジスタントを讃える記念碑キャラント=サンク・パラレル 45me parallèleを超えると、ヴェルコール高原の自然保護地帯へ入ると言う立て看板。犬、キャンプ、自動車など禁止項目がピクトグラフで表示。



多少の起伏を帯びた森の小道で、今朝も人気がなく、いい感じ。今日こそ、マーモットか、と思いきやガサガサと生物の気配を感じるのみで、会えずじまい。あれだけパンフレットやガイドブックではマスコットのように登場してくるマーモットなので、ぞろぞろいるのかと思ったら、やはり観光シーズンは隠れてるんですね、きっと。とはいえ、今朝、一様マーモットを見たんです、見送りの車から。道路でぺしゃんこになってるやつ…。

針葉樹の森はひんやり涼しく、土の上に所々見られる白く輝く石には苔も生えている。白いと思って手に取ると、そんなに白くもないんですよね、これが。



キャバン・ド・カレットまでは約1時間半の行程で、お散歩コースなので、楽勝です。キャバンは無人避難所となっており、自然公園によって管理。宿泊ランドヌールがいて、キャバンの前で朝ご飯を食べていました。2階建てになっていて、地階がテーブルとストーブのあるリビング、上階が雑魚寝部屋という感じです。一応、宿泊費というのがあって、巡回してくる管理人さんかセンターで支払うと言うこと。一泊8ユーロです。

キャバン・ド・カレット Cabane de Carrette
キャバン・ド・カレット Cabane de Carrette


さて、ここからは昨日より厳しい登りが一時間。それも、整備されたトレイルをはずれ、若干ランドヌールによって小道となったところを歩きます。キャバンの前を通り、南東の急斜面。登るに連れて、目下には高原の濃い緑の森が広がる。エンリックは額に玉の汗で、ひーひー言いながら登山。私はと言えば、登りは結構いけたけど、こういう道のない下りは、苦労しそう。



上まで来ると、頂上の山が見える。そして開けたグラン・ポGrand Potの高原にでる。本来は、ここからパ・エルナドンPas Ernadant(標高1833m)の峠、ロッシェ・ドゥ・プレイネrochers du Playnetとあるのですが、ひーひー行っていた人が、下山が不安とかで、これ以上登るのは、と無理はしないことになりました。じゃ、まだお昼前だけど、せっかくだからピクニック、とも思ったのですが、この場所、うざいほど蠅がいて、良い日陰も見つからず、結局、またキャバンまで戻ることに。

グラン・ポ Grand Potの高原
グラン・ポ Grand Potの高原


下山はやっぱり、登りより苦労。分かりにくい小道と足の置き場にためらう一歩一歩。途中で、頂上まで行くんだ、という年配グループとすれ違い、ちょっと羨ましかったけど、安全が第一だから仕方がない…。キャバン・ド・カレットに戻ると、ピクニックをしてる人がたくさん。木陰の岩の上で昼食です。今日のランチは、昨日と違うパン屋のバゲット、そして朝市で買ったソーシーソン(ドライソーゼージ)。バゲットはやはり柔らかく、外側のカリカリ感がなかったので、この地域のバゲットはそういうものなんだ、という結果。ソーシーソンはエンリックがダイナミックにアーミーナイフでカットしてくれたので、ダイナミックなサンドイッチとなりました。



さて、時間もまだ早いけど、帰路。行きよりも行程は長く感じられたが、時間もたっぷりあるし、頂上にも行けなかったし、で私は写真に没頭することに。歩くのに一生懸命だと、写真を撮る余裕がなくなるので、こういうのもまた乙なものかと。お花やチョウチョ等を結構撮りました。バッタは動きが速くて、シャッターチャンスが難しくて取れませんでしたが、たくさんいます。

la zygène de la coronille, Zygaena ephialtes


帰りも隣村と言うことでフランソワさんが迎えに来てくれます。電話をしたら、カトリーヌさんが出かけているので、16時過ぎまで動けないと言うことで、私達も急ぐ訳でもないので、のんびり待つことに。村の中心にはこの地域の伝統的な建物という階段屋根の村役場。隣接して観光局があり、前広場では電気自動車のレンタルをしていた。農場、という看板を見つけて行ってみたが、日曜は閉まっていると言うことで、残念。というわけで、もう歩きたくないという人と一緒だったので、役場前のレストランのテラスで冷たいビール、とのんびりタイム。

コロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsの村役場コロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsのテラスでビール


あっという間のヴェルコールのランドネのの旅。こうやり残した感が、また来たいという気持ちにさせるので、それもいいのかも。ちなみに、ナタリーさん達はキャバン・ド・カレットまでしか行かなかったと言うし、私達は先まで行ったからいいのかも。車で迎えに来てくれたフランソワさんは、なんだそんなに早く着いたの。頂上まで行ける時間たっぷりあったよ。あ、その先はそんなにハードじゃなかったって言い忘れてたよ、と。ガクッ…。

コロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsの山コロンソン=アン=ヴェルコールCorrençon-en-Vercorsの山


ヴィラール=ド=ランに戻り、バスターミナルに早めに行ったら、今朝、キャバンで朝ご飯を食べていたグループに遭遇。グルノーブル行きのバスがもう30分も遅れて、バスを待っている、という。予定では、スパーで缶ビールを買って、のんびりバスを待つはずだったのが、ビールを買って来たらちょうど、私たちが乗る予定のバスが到着したので、そのまま乗り込むことに。この地域のバスは結構、遅れるみたいなので、ご注意を!というわけで、クネクネ道を行くバスに気持ちよく揺られながら、ヴェルコールを後にした。

レフュージュ・アンフォ REFUGES.info

山小屋や避難所の情報サイトのキャバン・ド・カレットのページ
http://www.refuges.info/


より大きな地図で フランスdeランドネ を表示
Previous
Next Post »