オティルの丘 Les coteaux de l'Hautil

エカンクールの教育ファーム今夏恒例の日曜のランドネもクライマックスといったところ。
なぜなら、8月のバカンスに予定しているVercorsでのランドネへのトレーニングを兼ねているからだ。 というわけで、私も十数年前に購入したトレッキングスシューズを出してみた。
参加メンバーはトモエちゃん、ミワちゃん、シリルと5名!

行き先はヴァル=ドワーズ県のジュイ=ル=ムーティエ。オティルの丘と言う名のショートトレイルPR®12だ。本来の出発点はセルジ=サン=クリストフ駅なのだが、パリからの運賃が6ユーロと言う理由で、手前にある運賃4.4ユーロのコンフラン・ファン・ドワーズ駅からの出発にアレンジ。通常トレイルが18kmなので、駅を変更して約20km弱のコース。RERA線で10時にパリを出発だ。

前回、方向誤りで通常トレイルの1.5倍は歩いたという経験から、出始めは慎重。PR®やGRP®が複数交わる点では方向転換の際に、正しいトレイルの正しい方かというチェックが必要。個人的には少し間違えた方がスリルがあって、楽しいんだけど、グループで行動する時は他のメンバーへの配慮も必要だし、今回は正統派で制覇をめざす。



TopoGuides®のトレイルPR12®の行程⑤にどうにか入り、やっと正式ルート。小道の脇にはミラベルやらプルーンやらフルーツがいい感じに実っていて、つまみ食いしながらのランドネ。Hauts Toupesの辺りはPR®11、PR®12が重なるトレックの上、GRP®が交わりながら横を走っている為に、ややこしい。一瞬迷ったが、無事にトレックに戻り、名も知らない高台の公園みたいなところでお弁当。遠方にデファンスが見え、芝生には所々、花が植えられている。いつもご飯の前になると、涼しくなり長袖を着るのは、やはり空腹と疲れで体温が下がるからだろうか?今日のランチはエンリックの作ったバゲットにツナマヨ、サラダ、キュウリが入ったもの。グループだとランチものんびり。芝生に敷物を敷いたので、足も延ばして、ちょっとゆったり。とはいえ、行程の半分にも達していないので、そんなにのんびりしている場合でもない。



ちなみに、メンヒルが界隈にあるはずだったけど、見逃してしまった。TopoGuides®は行程にも地図にも見所がマークしていないので不親切。今回は、前もってメンヒルまでの場所をメモしていたはずなのに…。代わりにドルメンがあった(ヴオレアルVauréalの村のrue de la Mairie)。

ヴオレアル村のドルメン

そして、同じ村で歴史的建造物に指定されている教会、église Notre-Dame-de-l'Assomptionを訪れた。教会なのに閉まっていて、中が見られなくて残念、と思ったところに通りがかりのマダムが、中を見たいか?と。鍵を開けてくれ、中を案内してくれた親切なマダム。教会自体は13世紀のもので、100年戦争の際に燃え、ゴシック建築で再建されたそう。やはり、まだまだランドネ初心者だからか、いつも歩くのに夢中で、訪ねるものも訪ねてなかったので、得した気分。

église Notre-Dame-de-l'Assomptionéglise Notre-Dame-de-l'Assomption



その後、オワーズ川にかかる赤いモダンな橋、ダニ・カラヴァンの都市環境設計、大都市軸Axe Majeur(Cergy市)に遭遇し、オワーズ川が見える、きれい〜なんて、喜んでいたら、すごい場所に来ていた。同じ黄色のバリザージュだが、なんとPR®12ではなくPR®11を歩いていたのだ。あ〜またやってしまった!気がついた時は引き返すにはもう遅い時点。仕方がないので、PR®11を辿って振り出しに戻ることに。というわけで、予定外に池を囲んで複合公園となっているBase de loisir de Cergy-pontoiseを横目に抜け、土曜日に現地即売を行っているBIO農園を発見!今日は日曜なので、有機野菜にはありつけなかったけど次回の為にチェックだ。

ダニ・カラヴァンの都市環境設計、大都市軸Axe Majeur


さて、振り出しに戻ったはいいが、このままパリに戻るのか。実は今回の目玉はエカンクールの教育ファーム。ルートを変更し、GRP®を使って直線コースで向かうことに急遽決定。そろそろトイレにも行きたいし、結構歩いたのでみんな疲れてきているし、間違いは許されない!結局、トレイルと言うのは車道を避け、自然が楽しめる素敵な小道を繋いでいるので、分からなくなった時はやはり車道、と少し車道を歩きGRP®のバリザージュにたどり着くことができた。森を駆け抜け、麦畑に出、向こうの森の手前がファームのはず。すでに時間は18時を過ぎており、ファームがまだ開いているかどうかが不安に…。みんな、今晩のおかずにファームの卵や鶏肉を楽しみいしていた為、焦る。

エカンクールの教育ファーム


農園到着!開いていました、まだ。ギリギリセーフです。可愛らしい小さな農園には、ヤギやウサギ、鶏、豚とフレンドリーな動物達が私たちを待っていてくれました。あ〜良かった。教育ファームと言うことで子連れが多く(というか、大人だけはうちだけ)、至る所に可愛いパネルで説明書きがあります。しかし、楽しみにしていた農産物はもう売り切れ。それでも、到着できて良かったよ、と農園の草の上で足を伸ばして休憩。

エカンクールの教育ファーム


さて、帰路ですが、当初の予定ではぐるっと一回りをしてコンフラン・ファン・ドワーズ駅から帰る予定でしたが、みんな体力の限界と言うことで、反対側のトリエル・シュル・セーヌ駅に抜けようということに。TopoGuides®にはGRP®の続きで駅までのトレイルがあるけど、多数決で直線コースを突き抜けることに。森を抜けなくてはいけないこと、そして詳細な地図がないと言うことで、道行く人に訪ねながらの冒険。結局、車道を伝うことになり、高低差がある為に蛇行の車道。みんなが考えた直線コースではなく、距離的にはGRP®以上にあったのでは、とも思うが、下りて下りて、標識が正しかったなら約4km弱で駅に到着。駅前で冷たいビールが飲めるかと思ったけど、何もない駅。こうして、無事にパリのサン=ラザール駅に戻ることができました。今日も波瀾万丈な冒険ランドネだったけど、また勉強に。結局25kmくらい歩いたのかな?こうやって、立派なランドヌーズにいつかは。というわけで、みんな、また行こうね〜!(もう嫌かな〜?)

オティルの丘 Les coteaux de l'Hautil

Le Val d'Oise à pied
Val-d'oise : PR®12(PR®11、GRP)
距離 : 17km
出発 : Conflans - Fin d'Oise駅(RER A)
到着 : Triel sur Seine駅(SNCF)

エカンクールの教育ファーム La Ferme pédagogique d'Ecancourt

Cour du Mûrier, 95280 Jouy le Moutier
www.ferme.ecancourt.fr


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