ケイラ二日目:シャムシエール峠 col de Chammoussière

シャムシエール峠 col de Chammoussière
サン=ヴェランの村はずれで野営
就寝も早いので、日の出前に目が覚め、寒いのでしばらく寝袋の中でむずむず。それでも、起きたのは6時だ。後ろの山には日光が差しているが、家のテントにはまだまだ来そうにない。

さて、朝ご飯。ライトマイファイアー ミールキットが欲しかったけど、高いのと三角形と言うのはどうだろう、とモノプリのタッパーにビンテージータッパーウェアのコプ、小さめのフォークとスプーン、箸を入れ、ナプキンで包んだのが、私のミールキット。どうもインスタントコーヒーは好かない、とエンリックが言うので、キャンプのときは紅茶を飲む。私は自家製の糒を使って、お茶漬けを食べる。こういう風に使うなら、糒は全然いけると思う。お湯を多めに入れて蓋をして待ち、お茶漬けの素をサラサラと。
朝方のエンリックはてきぱきと率先してテントを片付け。それでも、起きてから出発するまで、2時間。

8時に出発。他の野営者達はまだ準備をしているとこなので、私達が一番スタート。川沿いに緩やかに1kmぐらい登って行くと、ピクニックテーブルと噴水!あ、ここが絶好の野営地ではないか!奥にテントが一つ設営されている。次回は、ここで野営したい。

サン=ヴェランの野営地候補
サン=ヴェランの次回の野営地候補
サン=ヴェランSaint-Veran からクロシス礼拝堂 chapelle de Clausis

 サン=ヴェランからクロシス礼拝堂の間には銅山がある。発掘はもう行われていないが、サン=ヴェランから銅山まで夏場は観光バスが出ている。

サン=ヴェランSaint-Veran からクロシス礼拝堂 chapelle de Clausisの銅山
サン=ヴェランからクロシス礼拝堂の間には銅山がある


第一ポイントのクロシス礼拝堂 chapelle de Clausis(2399m)に着いたのは9:45。礼拝堂は丘の頂上にあるので、急な坂を上がる。しかし、ぜいぜい言って上がったところで、礼拝堂は閉まっているし、GR58はこの礼拝堂の横を通っている…。というわけで、また朝から、無駄なことをさせたと切れるエンリック…。でも、眺めはいいよ〜。

クロシス礼拝堂 chapelle de Clausis(2399m)
登らなくても良い閉ざされたクロシス礼拝堂 chapelle de Clausis(2399m)

クロシス礼拝堂 chapelle de Clausis(2399m)
登らなくても良いけど登ったら見晴らしが良いクロシス礼拝堂


マーモットの穴が道沿いにもたくさんあり、日向にはマーモットがたくさん見られる。ヴェルコールでは、交通事故の死骸しか見られなかったので、初マーモット!でも、こんなにいると、有り難味なし!?

マーモット
モルモットじゃなくてマーモット。日本には生息しない。


礼拝堂の下には噴水もある。しかし、飲用水ではない、と言う表記が、裏に。クロシス礼拝堂までは私達が一番乗りだったけど、礼拝に行ってる間に、いつの間にか人手が増えていた。ここから、シャムシエール峠 col de Chammoussière(2884m)に登る。ツエのおじさんと出逢い、彼はマイペースでゆっくり登るとのこと。私はと言えば、いつもは登りに強いんだけど、やはり重量があると駄目みたいで、かなりキツかった。最初は休まずにのろのろ歩きのエンリックに着いて行ってたけど、休憩している間にどんどん距離が離れ、見えなくなった。そうなると、ペースもないので、かなりばてた状態。目の前の峠を超えても越えても、次の峠が現れるって感じで、エンドレス。急な登りと言う訳でもなんだけど…。

シャムシエール峠 col de Chammoussière
そんな坂を、マウンテンバイクで上るイタリア人グループ!?そして、私を追い抜いたり、追い越されたりしているのが、カメラマン父ちゃんのファミリー。お父さんは一眼レフ片手に動画なんか撮りながら余裕で先頭を切っていて、高校生くらいの息子とお母さんが、亀ペースで着実に進んでいる。3人とも大きいザックでかなり重そう。カメラマン父ちゃんに聞いたら、あの窪みが峠だと。え、まだ遠いじゃん…と目を疑ったが、人影がチラチラ見えて、やはりあの峠らしい…。父ちゃんが私を心配して、母ちゃんが食料持ってるから、何か食べ物でももらいなさい、と。大丈夫です、とお礼を言って断ったが、そういえば血糖値が下がってるのかも、と。なんだ、エンリックが元気の素の干しイチジク持ってるんじゃん!しょうがないから、水を飲んで、チョコレートコーティングのキャラメル、ミーショコを舐めることにした。

息子と母ちゃんにも追い抜かれ、ひとりぼっち。でも、彼らを見失わないように、着いて行こうと、と頑張る私。お、峠に待ちくたびれたエンリックが見える。うーん、どうやら、勝利に満ちて、私をあざ笑ってるようだ…。カメラは私が持ってるので、悲惨な私の姿は記録に残ることなく、12:15にどうにかゴール!エンリックは私の30分前に到着していて、結構風があったため、日向で暖をとっていた。更に礼拝堂の噴水で冷たい水を入れようと、水筒を空にした後に、飲料水ではないという表記を発見。水も持っていなかったらしい。

シャムシエール峠 col de Chammoussière


ツエのおじさんはエンリックのすぐ後に到着し、少し休んでもう下山に入ったとか。さらに、モン=ドーファン駅で見たエンリックと同じザックの男性はかなりのスピードで上下宇宙飛行士のような格好で去って行っていったとか。きっと、彼は単独で全行程を5日間で廻るのだろう。

シャムシエール峠 col de Chammoussière
記念写真を撮って、ランチにする。反対斜面から登って来た家族連れも多く、峠にはたくさんの人で賑わっている。反対斜面が楽かと言うと、石がゴロゴロした乾燥した足場の悪い道。一歩間違えると、滑り落ちるぞ。

快晴に谷が果てしなく遠く迄広がる。モンブランとか見えちゃうんですかね〜?って山の名前がよくわからないので、こういう時、展望図があれば、と思うんだけど。やはり、山岳ガイドと一緒に歩くと、どれが何の山だとか、植物の名前とかを教えてくれて楽しいのかも。

シャムシエール峠 col de Chammoussière
シャムシエール峠 col de Chammoussière で勝利に満ちたエンリック

シャムシエール峠 col de Chammoussière
シャムシエール峠 col de Chammoussière で負けた私…


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