ケイラ五日目:ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles

ケイラ五日目:ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles
エギュイーユのハチミツ屋さん
エギュイーユのハチミツ屋さん
前半は天候に恵まれたが、昨日は少し雨がちらつき、今朝は空は灰色の雲で覆われている。 昨夜はたくさんワインを飲んだし煙草をたくさん吸ったので、目覚めがすっきりしない…、とダラダラしていると小さなザックを背負ったダミアンがすっきりした顔で登山に向かうではないか。 やはり、山男は鍛え方が違うのか…。

今日はエギュイーユのキャンプ場の引越しだ。昨夜、他のキャンパーからの情報で宿泊客にはケイラの谷のバスがただになるパスがあるというので、受付で聞いてみる。名前や日付を書く欄があるが、書かなくてもチェックされないと思うよ、とすぐにカードをくれた。というわけで、今朝はバスに乗って引越し。バスは3ユーロなので、一日2回乗れば、キャンプ場代を超える。つまり、地域が観光に力を入れていると言うことだ、素晴らしい!

シャルドネ・キャンプ場がカードで支払いできなかった為に、現金がほとんど残ってなかった。小切手を持ってこなかったことを後悔したが、荷造りの時点では軽量化に重点が置かれていた為に、考えもしなかったのだ。次回は要持参だ。というわけで、引越しは良いが、ル・グレ・キャンプ場も現金払いだったら足りないぞ、と現金の引き出しも今日のやるべきことの一つ。さらに、キャンプ場はエギュイーユとアブリエスの間にあるので、どちらで下車すべきか。

ル・グレ・キャンプ場 Camping LE GOURET
ル・グレ・キャンプ場 Camping LE GOURET
結局、エギュイーユで下り(後からキャンプ場の前にもバス停を発見…)、パン屋で菓子パンを入手し、カフェで朝のカフェ・オレ。あ〜もう、野営モードから町モードになっている。郵便局があったので、エンリックがお金の引き落としを試みるが、口座は未だ空っぽで不可。郵便局はあるが、ATMはないので、ここで私は郵便局のカードを置いて来たことも悔やむ…。何グラムだ、カード一枚なんて…。しょうがないので、とりあえず、キャンプ場に言ってみると、カードの支払い可能!シャルドネ・キャンプ場はアットホームな感じだったが、ル・グレは同じ市営でも、公務員的な感じだ。番号札をくれ、退散時に返却してくれ、とのこと。設営は好きな場所でOK。

ル・グレ・キャンプ場 Camping LE GOURET
川に近い場所に設営して、川沿いでランチだ。たき火をした後が残っていたけど、あいにくの雨で湿っていたので、ガスコンロでお湯を沸かす。マギーのインスタントラーメン風スープ(麺はほとんど入っていない)を作ったとこで、ざーっと雨が降って来て、木陰に退散。そう、このキャンプ場も木陰があるが、アブリエスは木陰もないので、雨が降ると退散場所はテント内のみなので、良いチョイスだったと思う。

雨上がりを待って、アブリエスに向かう。ATMがあるからだ。ところが、唯一の郵便局のATMは空っぽ。郵便局には長い列が出来ていて、観光局で問い合わせたら、水曜日まで現金輸送車は来ない、と。え、今日は月曜日よ…。

アブリエスで雨宿り


そんなことを言ってる間に、またすごい雨。カフェのテラスに居ても、雫が落ちてくるほどのすごい雨。ラ・モンタから山頂を廻って下りて来たグループが湯気を上げて、入店してくる。エンリックがキャンプ場にいた人たちだ、と。ポンチョのおじさんは、ポンチョも浸水して、全身、雨と汗とでびしょびしょ。帽子やTシャツを絞ると、大量の水が流れ出る。よう、こんな天候の時に出発したな、と思うが、今朝出発したのは、彼らだけでなく、パリ近郊のツール・ド・ヴィゾのファミリーなど多数いる。昨日の帰りのバスからカメラマン父ちゃん達がアブリエスのキャンプ場に設営してるのを確認した。私達と同じ行程の仲間達は、今日はアブリエスからグラン・ロウ湖 Lac du grand lausに向かってるはずだが、大丈夫だろうか?なんて考えていると、雨もやっと上がり、日が差してきた。あっという間に明るくなると、待っていましたとばかりに、通りが観光客で賑わい始める。その人の群れにカメラマン父ちゃん達を発見。今日はどうやら行程を中止したようだ。

雨上がりのアブリエス Abriès 雨上がりのアブリエス Abriès
雨上がりのアブリエス Abriès


さて、雨が上がったところで、今日の任務、現金の引き出しはまだ未解決。買い物やカフェはカードで支払えるから良いのだが、明日はモン=ドーファン駅に向かうので、20ユーロのバス代が現金で必要なのだ。ヴィル=ヴィエイユのメゾン・ドゥ・ラルティザナにはATMがあるので、案としては、明日、バスの運ちゃんに説明して、停車した時にさっとお金を引き出しに行く。もう一つの案は、バスのカードがあるのだから、バスでヴィル=ヴィエイユまで往復する。ヴィル=ヴィエイユでは5分後に反対行きがでるので、お金を下ろすだけなら、間に合うだろう。

やることもないので、食料品で買い出しを済ませ、第二案でヴィル=ヴィエイユに向かうことにする。ところが、この夕方のバスは子供達の送迎バスとなっており、下車にたっぷり時間が掛かり、帰りのバスとはすれ違うはめに。とにかく目的の現金は下ろせたので、一安心。さて、帰りは歩きしかない。川沿いの道路は細くうねっており、途中工事で片道車線もあった。歩くのには最悪のパターンだ。というわけで、昨日のGR58ではなく、反対斜面にはカントリースキーのトレイルがあるのでは、と地元の人にエギュイーユに行きたいんだと聞いてみたら、親切に教えてくれた。

さっきまでの雨が嘘のように青空が広がり、日陰は濡れているが、潤った植物が輝いて美しい。『ウルスOurs(熊)』と矢印がある行程で、どうやら散歩コースにはこうやって、名前がついているようだ。少しハードな登りがあったが、基本的には滑らかお散歩コース。

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles
遠方に初日のシャトー=ケイラが見える

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille - エギュイーユ Aiguilles



キャンプ場はエギュイーユの村の中ではないが、せっかくだから、村に寄って、名物のブルーベリーのタルトを食べることにする。しかし、大きなタルトしかないので、フランジパンとベリーが入った菓子パンを買って、カフェで一休み。郵便局の前のルレ・ドゥ・ラ・ポストは地元のおじさんが一人で切り盛りをしていて、良い感じのテラスがある。ちなみに今朝も来たので、すでに2度目の常連だ。

エギュイーユ Aiguilles エギュイーユ Aiguilles


ル・グレ・キャンプ場 Camping LE GOURET
キャンプ場に戻って、河原での夕食。もう雨は降らないけど、薄暗くなってるから、手早く夕食。私はさっさと引き上げるが、エンリックはたき火ごっこがしたくて、ティッシュを燃やして遊んでる。

この夜は今までで一番標高が低いキャンプだったのに、雨で地面が濡れたせいか、一番冷え込んだ。背中が冷たくて、私は持参したタイツにヒートテックに、さらに非常用のホッカイロまで装着して寝た。

ル・グレ・キャンプ場 Camping LE GOURET

http://www.aiguilles.com/camping.html
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