ケイラ四日目:エギュイーユ Aiguilles - ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille

エギュイーユ Aguilles - ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille
リストラ Ristolas
私的には、重いザックなしで継続はいけると思ってたけど、膝が痛いんだ、もう歩かないと言ったじゃないか、と切れるので、今日はお散歩コースとする。 ザックに食料と上着を入れ、9時過ぎに出発。 昨夜のアブリエスまでのコースを辿り、アブリエスには入らずに、そのままギル川沿いを下降。散歩コースの地図は持っていないが、クロスカントリースキーのコースが看板で示されている。

リストラ Ristolas
シャルドネ・キャンプ場は居心地は悪くなかったけど、せっかくだから、他のキャンプ場にも泊まってみたい、ということで、アブリエスとエギュイーユ Aguillesの間にあるキャンプ場、ル・グレ Le Gouretを下見に行く。シャルドネもル・グレも市営ということで、宿泊料は安い。ル・グレのキャンプ場も道路は川の向こうにあるので、静かだし、川沿いに長く広がっていて、シャルドネより大きい感じだ。サニタリー棟も大きく、洗濯している人達が見えた。村に隣接して便利だけど狭くて高いアブリエスのキャンプ場より、GR58を歩かないのなら、ル・グレの方が魅力的だ、と明日の引越しが予定される。

エギュイーユ Aguilles

エギュイーユ Aguilles 牛


エギュイーユ Aiguilles
キャンプ場を抜けて、クロスカントリースキーのコースを伝って、エギュイーユの村に着いたのは12:20。アブリエスより可愛らしい感じの村で、レストラン、食料品店、パン屋などもある。カフェでカフェ・オレを飲んだ。キャンプでは毎朝、紅茶だったので、コーヒーが恋しくなっていた。そのまま、レストランと言う案もあったが、私の企みはもう歩けない予定のGR58のオプションのトレイルがここからヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieilleまであるので、そこを歩こうと言うもの。峠や山頂はないけど、初日に寄ったヴィル=ヴィエイユに歩いて行くと言うことは、ある意味でケイラを一周することになるのだ。

エギュイーユ Aiguilles GR58 variant
というわけで、歩かないと言うエンリックは騙し騙し、オプションのトレイルへ向かったのは13時。緩やかな上り坂で、補聴器を付けたおじいちゃんとすれ違う。トレッキング・ポールを使って、ゆっくり下りてくるのだが、あの歳まで歩けたら、いいよな〜、と。そんなおじいちゃんが歩いているくらいなので、ハードな行程はないだろう、と思うが、行程はそれなりにあった。というわけで、途中、歩かないと言ったじゃないか、とエンリックが切れる。

エギュイーユ Aiguilles GR58 variant ロバ


途中、ロバのランドネの子供達のグループに遭遇。どうやらドイツ人。ロバのランドネはファミリー向けで、ゆったりとした行程で、野営しながら歩く。ロバの世話もしなくてはいけない。初日の野営で、ロバの桶に水を汲んだり、草をやったりしているのを目撃した。

エギュイーユ Aiguilles GR58 variant


エギュイーユ Aiguilles GR58 variant
川を2つ超えると、ヴィル=ヴィエイユへの看板を発見したのが14時。ここからはGR58を外れ、急な坂を下る。遠くにヴィル=ヴィエイユが見えて来て、ほっとしたとこで、見晴らしの良い場所でピクニック。昨日、調達したソーシソンとケイラのトム(チーズ)をパンと食べる。エンリックのご機嫌も良くなったとこで、一気に下山。
ヴィル=ヴィエイユに到着したのは15:40。

エギュイーユ Aiguilles GR58 variant


Astragale queue de renard
Astragale queue de renard

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille
ヴィル=ヴィエイユは古い町という意味だが、全然町ではなく、レストラン&カフェが2件とドライブインみたいな大きなお土産屋『メゾン・ドゥ・ラルティザナ Maison de l'artisanat(職人の家)』、ガソリンスタンドがあるくらい。食料調達を予定していたので、がっかり。しょうがないので、お土産屋で鴨のオレンジ風味というテリーヌ、そしてパンを買う。ケイラのパンはアルティザナル(職人流)という名の割りに、いまいちだ。で、パリで暮らしていると、やはり競争が激しいからに、おいしいパンが多いのでは、と思う。カフェでアイスを食べて、帰りはバスに乗ることにした。歩けないこともないけど、おそらく3時間はかかるだろうし。

メゾン・ドゥ・ラルティザナではケイラの名物、木彫りの工芸品が揃っている。どこのいえも郵便受けは、この木彫り。調味料入れ(30ユーロ〜)など、中々可愛いものも見られたが、とりあえずは荷物は増やせないので、最終日までお土産は買わないことに。あとは、ジャムや蜂蜜なども売っている。ブルーベリーのジャムは液体に近い物を食料品店で量り売りをしていたので、これも名物なのだろう。

ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille ヴィル=ヴィエイユ Ville-Vieille


シャルドネ・キャンプ場 camping du chardonnet
今日は曇りのち雨で、時々雨がぱらついており、せっかくエンリックが洗濯したTシャツもきっと乾いていないのだろう、とバスであっという間にキャンプ場に。今夜は昨日、知り合ったイスラエル人たちがアクロバットのショーをする予定だが、あいにくの雨でどうなることか。

テントに戻ると、木に守られて、テントはほとんど濡れていないが、テントはキャンピングカーの集団に取り囲まれているではないか。さらに、そのキャンピングカーからはバスローブの中年イタリア人達がうろうろ、と昨日とは全く異なった雰囲気…。エンリックがシャワーに行ったので、木陰でビールを飲みながら、雨が上がるのを待っていると、雲が流れて、降り止んだ。

雨上がりに、アクロバットが始まったので、さっとシャワーを浴びて、見に行く。キャンパー達が老若男女集まって、それなりに盛り上がってる。アクロバットの二人はどちらかと言うと、背が低くてぽっちゃりなので、お笑いタイプのショーだ。

シャルドネ・キャンプ場 camping du chardonnet


ショーはキャンプ場のオーナー、ディディエによって即席で企画されたもので、最後に帽子に観客が心付けを入れる。エンリックがコインを入れに行ったら、たくさんお札が入っていたよ、って。んじゃ、次回はエンリック、ギター持参で山登りして、キャンプ場で一稼ぎしたら良いんじゃない〜?

シャルドネ・キャンプ場 camping du chardonnet
キャンプ場では一時的なコミュニティーが形成され、すぐに顔なじみになる。ショーの後は、今夜はレストランで、とゲルに入って行く家族連れ。私達は、バーでとりあえず、一杯飲むことにした。今夜はパリ近郊から来た小学生の男の子2人連れの夫婦や若い配管屋カップル。パリ近郊ファミリーは明日から、イタリアのモンテ・ヴィーゾ(3841 m)の周りを歩くツール・ド・ヴィゾらしい。夫婦はゆっくりと食前酒と会話を楽しみたがっていたが、子供達がご飯をせがみ、退散。今夜はディディエが自家製のパテとズッキーニーのチップスをつまみに振る舞ってくれた。

シャルドネ・キャンプ場 camping du chardonnet
家族連れが退散して、端でおとなしくしていたダミアンがやっと出てきた。彼はヒマラヤやパタゴニアを登山したと言う、私達とはレベルの違う山男。山が好きで、世界中を登山しながら旅をし、自分の体験を伝えようと、教員免許の取得を準備しているという。歳は30歳くらいかな?彼との話に花が咲き、私はテントにランタンと先ほど購入したテリーヌを取りに行き、暗くなったテラスで一緒にご飯にした。私達のチーズがほとんど残ってなかったので、彼も大きなトムを持って来てくれ、赤ワインを頼むことに。最終的には赤ワインを三人で2本開け、また高額な夕べとなってしまったが、ランドネやキャンプ場では登山という共通点で、フィールドの異なる人々と出逢え、いろんな話が出来て面白い。

エギュイーユ Aguilles

http://www.aiguilles.com/


メゾン・ドゥ・ラルティザナ Maison de l'artisanat

オンラインブティック
http://produits-artisanaux.activites-queyras.com/catalog/
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